| ここでは Kurzweilの Keyboardや、K2000にまつわる事柄について書いてみたいと思います。 | 

| K250の風貌は最近の synthに比べると巨大で、横から見るとディズニー映画の、
"海底二万マイル"に出てくるノーチラス号のようでした。 またこの時代の samplerということで、hard的にはほとんど custom chipが使われていないことや memoryの集積度も大きくないため、基板も巨大なものでした。 ROM ベースのいわゆる play back samplerの元祖的存在で 12voice polyphonicで、 国内価格は300万円近くもし(USA original価格は $10000程度)、高価なプロ用の KB というイメージがありました。 sound blockと呼ばれる sample ROMの追加が可能でしたが、この sound blockも今の 感覚からすると非常に高価な物でした。 | 
| ・ sound block A ... 2Msample ・ sound block B ... 1Msample ・ sound block C ... 1Msample ・ sound block D ... 1Msample | 
| 現在の感覚からすると、特に大容量でもないのですが、当時の基準からすれば圧倒的な
大容量 sample ROM だったと思います。 当時の宣伝文句をみると Kurzweil独自の人工知能技術を応用した keyboard云々という、 ことが書かれていますが、実際は オーナーの Ray Kurzweilが医療機器分野で人工知能技術 の権威だったため、利用されたセールストークであったようで、中身はそれとはまったく関 係ないとのことです。 kuzweilは他の synthメーカとは異なり、analog synthを経由しないで digital synthから 歴史が始まりました。 K250の設計のアドバイザーとして、 Robert Moog, Philip Doddsを始めとする何人かの著名なエンジニアが参加していたようです。 
<2024/09追記> | 
・ K250雑誌広告

| K1000シリーズは K250の機能を  VLSI (通称アーノルド(ARNORD) chip )に集約させ、
K250の soundを継承する形で登場しました。 K1000(KBD)は国内生産ということもあり、 価格は 20万円前後(USA価格 $2500程度)と、 K250の 1/10以下(USA価格では 1/4)の価格で発売されました。 始めに発表された model は、 | 
| ・K1000 | 76 key KBD | 24Voices | 2Mega samples | 
| ・K1000 PX | Professional Expander (RACK) | 24Voices | 2Mega samples | 
| ・K1000 SX | String Expander (RACK) | 20Voices | 1Mega samples | 
| ・K1000 HX | Horn Expander (RACK) | 20Voices | 2Mega samples | 
| ・K1000 GX | Guitar Expander (RACK) | 20Voices | 2Mega samples | 
| ・Ensemble Grand Piano(EGP) | 76 Key KBD SP付き | ? | ? | 
| で、これらは基本仕様は同じで、 違いは、sound ROMの種類/容量が異なり、
基本的に鍵盤バージョンは日本国内製(鈴木楽器)、 RACKはUSA製でした。 
 | 
| Keyboard versionは 76鍵の semi weighted 鍵盤で、後部筐体の一部を切り取った
特異な形をしており、またパネル上部には SP用のスリットが設けられていました。 このスリットは、同時に発表された Ensemble Grand Piano( SP付き)と筐体が共通なの でそうなったのでしょうが多少奇妙です。 その後 sound block(ROM)の追加や OSの up grade等を行った以下のような 機種が発表されました。 | 
| ・K1000PXpuls | ( RACK ) | 
| ・K1000AX puls | ( RACK ) | 
| ・K1000SE | ( KBD ) | 
| ・K1000SE/EXT | ( KBD ) | 
| ・K1000SEII | ( KBD ) | 
| ・K1000SE/EXTII | ( KBD ) | 
| K1000シリーズの最終 versionは K1200で、sound blockを 6Mbyteに増やし、最新 の OSを搭載していました。 | 
| ・K1200 Pro | ( 88 鍵 KBD ) | 
| ・K1200 Pro I | ( RACK ) | 
| ・K1200 Pro II | ( RACK ) | 
| ・K1200 Pro III | ( RACK ) | 
| K1000シリーズは、基本的に 24 voice(一部20voice)の 12bit resolution PCM ROMを持
つ Dynamic Filter、 Effect Processorの無い ROM sample playback 音源です。 他には無いユニークな機構、概念を持ち K250の sound blockを継承する sound が魅 力の音源でした。 いくつかの特徴をあげてみましょう。 | 
・cross fade / layer dynamics
| K1000には filterが搭載されていませんが、K250の倍の発音数がある為、 最大 3voiceのlayerが組め、cross fadeを利用した音作りが可能になりました。 | 
・timbre shift 
| samplerの欠点を積極的に利用したような機能で、本来その key(鍵盤位置)で読み出す
PCM data block以外の隣接する multi sample dataを読みだし、その際再生 
pitchは本来の keyで読み出すことにより、original soundの formantが変化することによ
る音色変化を積極的に利用する機能です。 K1000のように比較的 PCM ROM容量の少ない、かつfilterのない音源では、 この機能をうまく使うことにより音源のバリエーションを増やすことができます。 | 
・object
| PCM sample、 Keymap、program、 velocitymap等を objectという概念で管理します。  
Kurzweilの 特徴的なdata管理方法で、それぞれの objectが生成されて始めて memory
を消費します。 objectが deleteされれば、 memoryが開放されるという、動的なmemory 管理が行われます。 | 
・compiled Effect
| K1000には effect processorは搭載されていませんが、modulation/layerの機能を利用し
て、 chorus、 delay、echo、phaser等の effectをシミュレートする compiled Effect
というユニークな機能があります。 たとえば chorusであれば、2から3の voiceを layerで重ね、それぞれの voiceに vibratoをかけたり、voice delayをかけたりすることで実現するもので、いわば program のマクロが compiled Effectという名で定義されているといえばよいでしょう。 
 * compiled Effect * | 
・modular Effect
| いわゆる matrix modulationのことです。 K1000では modular synthになぞらえて
modular Effectとよびます。 
 * modular Effect * * この他に多くの MIDI messageを modulation sourceに設定できます。 | 
・multi stage envelope
| Kurzweilの envelope  generator の特徴でmulti stage envelopeと呼ばれる複数の 
attack/release segment(Time/Level)をもつ EGで、loopを設定することもできます。 
attack segmentとは この場合、sustainもしくは decay状態に遷移するまでの状態を指します。 K1000では attack segment/ release segmentがそれぞれ最高7っまで持つことができます。 また attack segmentの終了後の動作に対しては decay、 sustain等の4っの mode を持っています。 | 
・K1000参考文献
| ・THE KURZWEIL K1000 COMES ALIVE /Mark Schecter (1990/02 Keyboard USA) ・KURZWEIL 1000 SERIES /Mark Vail (1988/04 Keyboard USA) ・K1000 service manual | 

| ここではprogram構造を中心に、個人的な視点でK2000について書いてみたいと 思います。 1991年末に発表された(*1) k2000は、国内でも1992年4月に発売されました。 K2000は、K1000の機能を継承しつつも、K1000にない synthesizer的 functionを 非常に多くそなえた modelであり、sequencer, FD, SCSI,effect processor 等を 装備し、work station的な synthとしても十分な機能を有し、 optionを備えれば samplerとしても機能するという拡張性も十分に考慮された 音源でした。 sample RAM max 64Mbytes, ROM sample max 24Mbytes、各 voiceに独立したalgorithm 可変の DSP block、PCM dataの editが可能などという仕様は、当時では画期的で 国産 synthに比べて自由度の高い voice構造もすばらしいもので、現在でもアーキテク チュア的には古さを感じさせません。 voice構成は従来の synthにくらべてかなり複雑な構成をしているのですが、dataの 管理構造の優秀さ、各blockにおける parameter構造等が共通している点等、他の synthにくらべて構造が理解しやすいため program editの混乱は少ないと思います。 pitch、filter、amp等の各 DSP blockの parameter構造は基本的に同じであり blockに よるはしょりがないことや、通常では固定値であるようなparameterが matrix modulation になっていたり、通常はユーザに開放せずにかくしてしまうような parameter が いじれるようになっていたりと、一般の PCM synthに比べてより modular synth 的な発想に近い synthesizerというか、より素直な構造の synthであると思います。 (parameterがオブラートでくるまれていないというか、 素のまま出てきてている構造 と言うか) 上位機種である K2500でもこの voice構造は継承されています。 K2000は最近では価格もこなれ 20万円代になりましたが、発売当初の国内価格は 48万円 (US価格 $3000)という、他のsynthに比べてかなり高価な価格設定でありました。 他の synthに比べて 価格の割には筐体、 鍵盤、SW、LCD等はかなり安物を使っているという 印象はぬぐえませんでしたが、内包する powerはすばらしいものです。 
 
 カタログの画像とK2000の項目の始めの画像をよく見ると販売された実機とでは両サイドの枠の厚みが違うことを発売から30年以上たった最近発見。 こちらの方が薄くて精悍な印象ですが...。この写真と実機の違和感が納得できました。(2024/11) 
 | 
| 国内カタログを見ると本体はともかくオプションパーツの値段が異常です。 実際はここまで高くありませんが発売当時は売る側もプロ機として認識していたのでしょう。 1993年Keyboard magazineでの広告。 SAMPLING Optionが 128000円となっていて非常に高いです。 USAの価格は$649なので約2倍です!!。 HDDも210Mbyteで22万とはすごすぎ(これは明かにおかしいぼりすぎ。 当時でもHDDはこれほど高くはない)。 PRAM, SAMPLING, ROM A, ROM Bなどフルオプションを揃えるとHDD等を除いて100万近くする計算になります。 本国ではこれほど高くありません。 
 | 
| K2000は 1992年の発売から、現在までに 多くの hard version UP、soft( OS )の version UP
がなされています。 * hard version up * 
 1・P/RAM option (740Kbyte) | 
| K2000には、K2000と K2000Jという二つのタイプが存在します。 無印の K2000は Sound Engine Board が 通称Calvinで、初期の生産品が該当するようです。 その後、新Sound ENGINE Board Janisを使用したものが Jという型番でよばれています。 * <2013/06/05> CalvinとHobbosの名称を取り違えていたのを修正。 機種としては、数年前に K2000VXという 上の option 1/2/3/4を内蔵した機種や、 最近 low costの K2000VPというのが発表されましたが、基本構造はどれも同じです。 * soft version up * 
 大きな version upは以下の通り 
 
K2000のOS ROMはFLashではないのでver.upに際してはメーカーにサービスを依頼 
 | 
| sequencer/ DISK関係の function以外の音源に関するparameterを以下に紹介すます。 
parameterは膨大であり、かつ魅力的です。 
*  Keyboard誌のK2000の広告 
 | 
* MANUAL / VIDEO
 
 
・MANUAL
| ver1.0のoriginal manualは厚さ 3cm、 300ページ以上に渡る膨大なマニュアルでした。  
(version2/3用の追加manualは 2cmほど) 膨大な原因は機能が多い為でもありますが、各項目に対する説明が、他の多くの synth マニュアルに比べてしっかり書かれているためでもあり、結果わかりやすい manualに なっており好感が持てるものです。 この他に manualとしては ver2.0の sampling optionに対したものと、大幅にfile system、 sequencer等を up gradeしたver 3.0の機能をまとめた 追補 manualがあります。 以上は USの original manualですが、 日本の代理店があるにもかかわらず、ver 1.0 OSの マニュアルの日本語版は当初、添付されず、参考資料として図、表などのない文章だけの、 概略を翻訳したものが英文マニュアル準拠参考書として、基礎編、応用編の名で、カーツ ウェイル友の会編として、発売の約1年から2年後に送られてくるというなさけない状況で した。 この間に販売代理店が、鈴木楽器と、ハーモニクスの二つになり、ハーモニクスからは kerzweilの親会社 young chang ブランドで発売されるなど、ユーザからみれば大変迷惑な 状況となり、ver1.0の完訳版は、発売の数年後にやっとハーモニクス版が作成されましたが、 初期のユーザ(鈴木楽器版)には無料で配布はされず、有料1万円とのことでした。 (ver1/2/3を含む manual) | 
・VIDEO
| K2000には manual videoといえるものが付属していました。 manual videoとしては普通の物ですが、この中で開発担当者の Jennifer Hruska、Geoff Gee、Jonn Teele氏がK2000の機能を紹介するという、セクションがあり、開発者の愛情が伝わってくるたいへん好感の持てるVIDEOでした。 | 
* HARD
| K2000の main基板は Sound Engine Boardと Audio Boardに大別されます。 
さらに option boardとして option sound rom 用 mother board、option ROM board*2、
P/RAM borad、 sampling boardを本体に内蔵できます。  またSCSI仕様の HDも本体に
内蔵可能です。 Sound Engine Boardは VLSI chip *3 を中心に, 68301-16 1chip micon、内蔵 sample ROM 8Mbyte、P/RAM 120Kbyte(program memory用)、sample RAM用 SIMM socet *4、MIDI I/F 等が乗っており、さらにoption P/RAM(740Kbyte)、option ROM *2set用 boardを搭載できます。 
 
<2004/07/29> | 

* K2000 Sound Engine Board
( PRAM, ROM EXPANSION BOARD 装着)
| Sound EnginBoard 
 
* new board (Janis) 
 * calvin:      PCM処理関係のLSI 
* old board (Calvin) 
* new board (Janis) 
 * calvin/Janis:  PCM処理関係のLSI * ちなみにK2500以降に搭載されたLisaはKDFX, DSP chain用に使用されている。 
 PCM ROM KM23C8000*8       
<2013/06/05> Calvin/Janis/Hobbosの機能を間違えていたので修正。 | 
 

* K2000 Audio Board
| Audio Board * Digital音源部以降のDAC, 出力filter, Effect, MIX出力matrix,scanner,電源回路。 
A/B output用: AD1684 18bit 2chD/A *2  ( 3次Active LPF+ passive LCF) SSM2112 dual VCA *2: Fxout(L/R)level, Aout(L/R)level用 
* MIXoutに出力される FX, Aout信号はanalog VCA SSM2112を通る。 
scan (CPU M37450) 
power supply 
 OUT PUT 基本的に上記の4CH分の出力を持つ。        
A_L send / A_R sendは VCAを通過後 MIX 出力に出る。 
* A/Bのsend出力は内部で MIX出力に反映される形になるがAグループのみFX in        
* separate出力に対してstereo plug使用時は mono send / returnとなり 各出力が外部に     
MIX OUT 
内部回路的には 
 RIGHT out 実際はMIX指定が全てできるわけではない。 
FX        
 FX out L:  FX_L --> VCA --> MIX out L ... PCM54 multiplex out + SSM2112VCA 1/2 <2010/06/03> | 
・OBJECT
| Kurzweil音源の特徴の一つとなっているデータの管理方法で、通常の synthとは多少異なる
program管理構造をしています。 たとえば一般のsynthでは、音色programの中で effect parameterを設定しますが、 K2000では effectは effectで別の objectとして定義されますので、他の programでも 同じ effectが必要な時は 同じ NOの effect objectをいくつかの program で共有するこ とができます。 K2000では目的別の parameterが objectとして定義されており、以下のような 種類があ ります。 | 
| ・sample block | PCM data | 
| ・keymap | PCM dataの鍵盤への割り付け情報 | 
| ・program | いわゆる音色 program情報 | 
| ・set up | performance preset | 
| ・song | sequence file | 
| ・effect | effect program情報 | 
| ・quick access bank | program/set up情報の簡易 access bank 情報 | 
| ・velocity map | attack velocty map情報 | 
| ・pressure map | pressure map情報 | 
| ・intonation table | octave 12音の interval情報 | 
| ・master table | master mode/midi mode/channel mode parameter情報 | 
| 上にあげた各 objectクループのそれぞれに、通常の program NOのように object 
ID NOを持つことができます。 ID NOは通常 1..1000まで管理されますので、必要に 応じてその範囲で、memory(P/RAM)のゆるす限り各 objectの生成が可能です。 各 objectは新たに生成させなければ memoryを消費しない構造(可変長data管理)にな っている点が他の多くの synthと違うところです。 現在の 各objectのmemory占有容量は、 utilityで確認できますし、必要に応じてdelete できます。 | 
・ AUDIO OUTPUT 
| audio出力は MIX (L,R)  A (L,R) B (L,R)の 6個で A,Bに対して専用DACを持っており
それに加えて effect chip用に専用 DACを搭載しています。 
MIX出力は A出力とeffect出力が analog mixされた出力です。 出力は通常の使用の他に stereo plugを使用すると出力を sendして、さらに return ができる構造になっています。 returnされた信号は A/D され effect processorの前に 入る構造になっているので、 return入力に他の audio 信号を入れると K2000の effect processorを利用することができ、単体 effectorとしても機能します。 
 <2000/02/20>追加  effect chip自体は他社(digitech)の物を利用しているわけなので、synth engine部分と effect processorがdigital接続できないのもあたりまえなのかも知れません。 
 | 
・EFFECT PROCESSOR
| K2000の effect processorは、DIGITECH社の DSP256 chipを使用しています。 使用できる effectは reverb, delay系, EQなど最大4個の effectを組み合わせた programが config として26用意されています。 | 
type parameter数 Hard Wired MIDI Ctrl   
parameter数 00・dry .  .   01・stereo chorus 7   **(7) 02・stereo flange 8    **(8) 03・stereo delay 10   **(10) 04・4-tap delay  17  **(17) 05・ultimate reverb 11  **(10) 06・room simulator 6    **(6) 07・gated reverb 8    **(8) 08・reverse reverb 9   **(9) 09・parametric EQ 7   **(7) 10・graphic EQ 8   **(8) 11・parametric EQ+delay+mixer 10 . 12・parametric EQ+chorus+mixer 14 . 13・chorus+room+mixer 13 . 14・delay+room+mixer 13 . 15・chorus+hall+mixer 14 . 16・delay+hall+mixer 12 . 17・EQ+gated revervb+mixer 7  **(7) 18・EQ+revers revervb+mixer 7  **(7) 19・parametric EQ+chorus+delay+mixer 21 . 20・parametric EQ+flange+delay+mixer  21 . 21・chorus+delay+room+mixer  20 . 22・flange+delay+room+mixer 21 . 23・chorus+delay+hall+mixer 20 . 24・flange+delay+hall+mixer 21 . 25・EQ+chorus+4-tapdelay+mixer 21 . 26・EQ+flange+4-tapdelay+mixer 22 . 
| K2000の effectorは最近の国産 synthと比べると小規模な物ですが、他にないユニークな機構として、上述のconfigを元にparameterを editした物を新たに effect名を付けて登録できることです。 この登録された effect programは effect objectとして各音色 programから参照されます 。 この為 K2000ではeffectの parameterを 音色program内で持つのではなく、音色 programが共同のeffect objectを参照する形になります。 音色programでは effect objectの指定と、effect level、および2っの realtime parameter modulationの sourceと depthを指定します。 effect parameterの realtime modulationは 2っまでですが、effectのtypeによっては ( manualには明記されていませんが )、すべてのparameterをrealtime modulationできる場合があります。 この場合は modulation sourceは MIDIのいくつかの controll changeにあらかじめ割り当てられていて(Hard Wired)、 sourceの変更はできないようです。 <追記> version 2/3のmanualには明記されるようになりました。 
 | 
* Hard Wired parameter詳細 *
type Parameter/ Hard Wired MIDI Ctrl No 01・stereo chorus   Chorus delay  10 
                                    LFO speed      13
                                    LFO depth      12
                                    Dry Level      57
                                    Right Level    54
                                    Left Level     52
                                    Chrus Level    5302・stereo flange  Flange Delay   33 
                                   LFO speed  37
                                   LFO Depth  36
                                   Feedback  35
                                   Dry Level  57
                                   Right Level  61
                                   Left Level  59
                                   Flange Level  6003・stereo delay   Delay Time  22 
                                   Feedback  17
                                   Dry Level  57
                                   Right Level  56
                                   Left Level  55
                                   Delay Dry in  19
                                   Delay Chr in  18
                                   Dely Flg in  21
                                   Delay Eq in  20
                                   Delay Eq Src  1604・4-tap delay   Tap1 Delay 24 
                                  Tap2 Delay 25
                                  Tap3 Delay 26
                                  Tap4 Delay 27
                                  Feed delay 23
                                  Feedback 17
                                  Dry level 57
                                  Tap1 Level L,R  67,68
                                  Tap2 Level L,R  69,71
                                  Tap3 Level L,R  72,74
                                  Tap4 Level L,R  75,76
                                  Tap2 Level 70
                                  Tap4 Level 73
                                  05・ultimate reverb   Decay Time  77 
                                                 Room Volume  78
                                                 HF Dumping  14
                                                 Envilopment  32
                                                 Early Delay  29
                                                 Eariy Diff  30
                                                 Later Delay  --
                                                 Later Diff  93
                                                 Dry Level  28
                                                 Early Level  31
                                                 Later Level  9206・room simulator    Geoss size   90 
                                                 Decay Time   15
                                                 Listening Pos   79
                                                 HF dumping   14
                                                 Dry Level  28
                                                 Reverb Level  8807・gated reverb   Pre Delay  80 
                                              decay Time  38
                                              Envelope  39
                                              Accent Delay  01
                                              Dry Level  57
                                              Accent Level  02
                                              Right Level  62
                                              Left Level  9408・reverse reverb   Pre Delay  80 
                                                Reverse Time  89
                                                Accent Delay  01
                                                Accent Level  02
                                                Dry Level  57
                                                Right Level  66
                                                Left Level  65
                                                Accent lvl L  50
                                                Accent Lvl R  5109・parametric EQ   Band1 Freq  03 
                                               Band1 Level  04
                                               Band2 Freq  05
                                               Band2 Level  06
                                               Band3 Freq  07
                                               Band3 Level  08
                                               EQ Level  58
                                               10・graphic EQ   63Hz  41 
                                            125Hz  43
                                            250Hz  45
                                            500Hz  47
                                            1KHz  42
                                            2KHz  44
                                            4KHz  46
                                            8KHz  4817/18・Reverb in Multi FX  RevPreDelay  80 
                                                      Hi Freq Dump  83
                                                      Reverb Decay  82
                                                      RevIn Dry  86
                                                      RevIn Chorus  84
                                                      RevInFlange  87
                                                      RevInDelay  85Other・  Wet/Dry MIX   91 
                                   ByPass   09
                                   LowPass Filter   49
・VAST

| K2000の programの基本構造はVAST.... Variable Architecture Synthesis Technologyとよば
れる、可変構造を有しており、audio 信号系は 5っの DSP blockで構成されています。 また K2000は samplerとしての側面も備えている為、stereo samplingした PCM dataにも 対応できるvoice構造になっています。 | 

| 通常の synthにおいては Osciilator、 Filter、 Amplifierが構成要素ですが、
K2000では、通常 2っの DSP blockが PITCH/AMPの機能で予約されており、残る 3block、
通常の synthでは Filterに当る部分が、可変 algorithmになっていて、 Filter以外にも多く
の sound processingが可能となっています。 各 DSP blockは共通の modulation parameterを備えています。 | 

* modulation parameter
| 01* Coarse 02* Fine 03* KeyTrack 04* VeloTrack 05* Source1 06* Depth 07* source2 08* DepthControll 09* MinDepth 10* MaxDepth | 
DSP functionを以下に示します。( [ ] 内は消費Block数 )
| ・Filter | LPF 1pole[1]/2pole[1]/2pole reso[2] /4pole reso[3] HPF 1pole[1]/2pole[1]/4pole reso[3] APF 1pole[1]/2pole[2] NF 2pole[2]/ double NF[3] BPF 2pole[2]/ double BPF[3] | 
| ・Equalizer | Parametric Equalizer[3] ParaMID[2] Para Bass[2] Para Treble[2] Steep resonance Bass[3] | 
| ・Pitch/Amplitude/Pan Position | PITCH[1] 予約されている機能 AMP[1] 予約されている機能 AMP U AMP L[2] ...(2input) BAL AMP[2] ... (2nput) GAIN{1] PANNER[2] ... (2output) | 
| ・Mixer With Non-linear Input | X AMP [1]....(2input) ! AMP [1]....(2input) X GAIN [1]....(2input) Amplitude Modulation [1] | 
| ・Mixer | +AMP[1].... (2input) +GAIN[1]....(2input) Crossfade[1]...(2input) | 
| ・Wave forms | SIN [1] LOW FREQ SIN [1] SAW [1] LOW FREQ SAW [1] SQUARE [1] LOW FREQ SQUARE [1] | 
| ・Added Waveform | SIN+ [1] SAW+ [1] NOISE+ [1] | 
| ・Non-linear Function | High Frequency Stimulator [3] Distortion [1] Shaper [1] Double Shaper Two Parameter Shaper [1] Wrap [1] Lowpass filter With Clipping [1] Pulse Width Modulation [1] | 
| ・Waveforms With Non-linear Input | SAW+DST [1] SAW+SHAPE [1] Shape mod OSC [2] X Shape mod OSC [2] ....(2input) + Shape mod OSC [2] ....(2input) AMP Modulated OSC [2]...(2input) | 
| ・Synchronizing(Hard sync)function | [2] | 
| 高機能を有するprocessingでは 3っの DSP blockを消費しますが、単純なものでは 
1blockですむ為、あまった blockをさらに別のprocessingに利用できます。 
但し 3block内に収まればどのような typeの物も任意に組み合わせできるわけではなく
32のalgorithmの中から構成を選択し、その中で使用できるprocessingがblockごとに
限定されて選択できます。 このことから、1blockというのは便宜上の物(1blockで1parameterをcontrollするという) で必ずしもDSP powerを表す単位ではないように思われます。 つまり DSP powerに応じて組み合わせができるfunctionはきまってしまい、その中で同程度の DSP powerが必要なfunctionのみ選択できるという形です。 parameter controll blockは 3っあるので functionの組み合わせが少ない方が1っのfunctionに対して割り当てられる 可変parameterは増えます。 algorithm選択というのはfunctionを自由に選択できない為の苦肉の策なのでしょう。 この為ユーザにとってはなれないととまどいます。 DSP blockが必要なければ使わないこともでき、その場合は program memoryを消費しないで すみます。 機能の異なるprocessingにおいても、基本的な parameterの位置づけは共通で、 作用が異なるだけです。 これはすばらしい考え方です。 initial設定の他に、modulation関係の parameterとして、共通で KeyTraking、 Velocity Tracking、2っの matrix modulation入力となります。 通常の synthであると program parameterは 単に数値で設定することが多いのですが、K2000 においてはたとえば filterの cutoff であれば Hz単位であるとか、C#6などのように音名で 指定できたり、 AMPであれば gainは dB単位で指定できるなどのわかりやすさが考慮されています。 | 
* Filter
| filter typeとしては LP/HP/BP/NFの全てのtypeを備えており、
LPFとHPFは 1/2/4pole、BPFは 2pole及び twin peaks BPF、 NFは1/2 pole及び
double NFを選択でき totalで 16typeを有します。 
filter cutoff frequencyは 0.1Hz単位で設定できるという細かさです。 
1pole filter 1っの要素をinitial設定、key/velocity tracking、2っのmatrix modulationで controllするわけです。 
 
 separationは2っのfilterの cutoff周波数をずらす機能で、0の場合はfilterの特性は-24dB/octになりますが 0以外の場合はcutoff周波数前後の帯域の特性が最大-12dB/octのスロープに低下する区間ができるということになります。 すなわち周波数特性のスロープが cutoff1, cutoff2の周波数を介して2段階になるfilterを実現できると言うことになります。(Ensoniq VFXの filterなどと同様な構成) 4pole filterに属する物はこの他に dual BPF/NFがありこれは2っの BPF/NFの集合隊で、同様に3blockの消費で cutoff/resonnance 及び 2 filter間の separat freq.を controllできます。 filterの特性は1,2,4poleで 3というのはありませんが必要であれば2pole+1poleのfilterを組み合わせて3poleにすることは可能で,このような所がK2000のmodular synth的なとことでしょうか。 
 
 | 
またこれらは当然のことながらChannel単位、polyphonicで1個ではなく1Voiceに付き1個で対応して
いると言う点が通常のEqualizerと異なる点です。
 
またSteep resonance Bassという 2pole typeで 3blockを消費するtypeがあり、
freq./resonance/levelを controllできます。
* Equalizer
filter の変形としてのEqualizerを何種類か持っています。 
要はmixerなどの EQと同じでparametric typeとshellping typeを装備しています。 
通常のEqualizerと異なるのはparameterが modulatorで matrix modulationできるので
動的に使用できることです。
 
Parametric Equalizer
3blockを消費し、freq./band width/levelをcontrollできます。 
また band width固定の 2block消費型の para midというtypeもあります。
Shellping Equalizer
freq.と levelをparameterとする 2block消費typeで BASS用とTREBLE用があります。 
filterとしては1poleの通常type
* Wave forms/Added Waveform
| K2000では通常の PCM音源以外にこのDSP blockで波形を自ら作り出せます。 
種類はanalog synthなどと同様なSINE/SAW/SQUARE/NOISE oscillatorとして機能します。 これらは Wave forms/Added Waveformに分類されWave formsを選択すると、前段のPCM 音源はcutされ、Added Waveformを選択すれば PCM音源部分も有効に働きます。 この為 3個のDSP blockを全部発振器にするとPCM波形と合わせて 1 voice 4 oscillator仕様、全24voiceで 96 oscillatorとなるわけです。 通常PCM synthの場合 1osc -- 1filter -- 1 ampという構成が一般的で 2 osciilator仕様にしたい場合は layerで voiceを重ねなければ なりませんが、K2000の場合単純波形でよければ 1voice内で簡単に oscillatorを増やせるので 便利です。 oscillatorは通常のaudio帯域用の他にLFOとして機能する LF typeを装備しており、 これらは他の DSP algorithm (主に AM変調関係)と併用して使われます。 | 
* Non-linear
| distortionなどのいくつかのNonlinear functionを装備しています。 
PWM 入力波形としては上記のoscillationによる SAW波の他にPCM waveも利用できます。 
 
 
 
 
Shaper/Double Shaper/ 2paramter Shaper 残念ながらmanual にはこの shaperやWRAPなどの non linear 系の functionの説明は わかりやすく書かれていません。 ここらへんの機能はオシロスコープで単純波形を加工しながら波形をにらめっこして理解 したほうがよいと思います。 以下にマニュアルよりはわかりやすい説明を 波形とともに示します。 
Shaperは amount levelが小さい間は soft cliperのように作用して入力波形に 
 
 
 これはちょうどFM変調でキャリア周波数を0にして変調ををかけた時の波形にも似てます。 入力信号が sin波の場合はかなり近い形になります。 入力信号をsin波以外にした場合は未変調時出力波形は入力信号波形になり、変調を上げてい くと元の入力波形が折り返して変形していきます。 このところも上記のFM変調と同様の作用です。 モジュレータにあたる信号がSIN波のみではなくsample波形も入力できるようになっているのが みそです。 さらに amount levelが上昇するとついには生成波形は formant波(強力なBPFを通過したような波形) のようなくせのある波形になります。(波形振幅0の区間が多くなる波形) これは結局のところ soft clip区間においては -90度から90度までの SIN波の形をした non-linear tableに 信号を印加した時の出力結果のようなもので、それ以上印加される信号レベルが大きくなれば 出力波形は折り返すつまり 上記 tableを逆方向に進行させると考えれば原理的には理解できるように思い ます。 
 この反応はキャリア周波数=0Hzの FM音源の動作原理と酷似しているわけです。 実現方法は異なりますが、基本的に結果は同じ反応です。 FM変調と non-linear synthsisの共通項が見えておもしろいですね。 
 
 
 
 
 
 
Double Shaperは shaperが2段構成の構造をしたものです。 
 
 
 2parameter shaperはODDとEVENのparameterにより奇数と偶数倍音を独立に付加できます。 波形がクリップした後の折り返し方は shaperと同じで、amount levelが大きくなれば 波形はやはり 上記と同様formant波形になります。 奇数倍音の付加は non-linear tableがdiodeの特性ような指数関数をしたものを使えば 実現できそうですが。 
 
 
 
WRAP 鋸波入力の場合、新たなスロープが完全に生成される中間の波形は analog synthでいうと CEM3340(#1)のhardsyncのような波形です。 この為 入力波形を鋸波として parameterを EGなどで変調させると syncサウンドを簡単 に発生させることができます。 この syncの音は通常のhard sync音と異なり上記のように CEM3340の sync音になるので通常のsyncに加えてバリエーションが加わることになります。 
 
 
 
 
 
 
 
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* Sync
| analog synthの  hard sync effectを実現する機能です。 
波形は DSP oscillationのSAW波(master/slave oscillator)が自動的に割り当てられ
PCM波形は使用できなくなります。 parameterは 2基のoscillatorのpitch controllである為2 DSP blockを消費します。 残りの DSP blockを 2pole LPFに利用すれば analog synth的構成の Syncが実現できます。 | 
* Waveforms With Non-linear Input
| SAW+DST SAW+SHAPE distortion、 shaper機能に SAW波の発振機能を追加して外部入力無しでも 波形の生成ができるようにしたものです。 この場合可変要素は SAW波の 発振周波数のみで shaper, distortion levelは固定です。 この為このfunctionのみでは出力波形は鋸波に上記のfunctionが一定レベルでかかった ものでしかないので変化しませんので通常は入力に他の音源を付加して使用します。 SAW+Shaperを単独で使用するとSIN波が発生します。(#1) これはshaperに鋸波を入力して かつ amount levelを調整するとSIN波になることを示しています。 これに外部からSIN波を入力すると出力波形は 2-OPの FM音源とほとんど同じ結果が 得られます。 
・#1:Shaperの項で説明したように、入力鋸波で折り返した結果がSIN波なる値に固定 
 
 
 
 SIN波と SAW+Shaperの間に GAIN functionを加えて入力レベルを調整することで出力 波形を変化させられます。 つまり外部入力がFM音源のmodulator入力になるわけです。 
* FM音源 ......... SIN{ 2πFcl*t + GAIN*SIN(2πfm*t) } イメージ的には上の二つの式の結果がにたような結果になるということです。 鋸波との加算という点では phase - distortionとか phase - modulationとも似ています。 
 
 別pageの analog synthの項目でFM音源の基本原理や、キャリア周波数を0Hzにした時の挙動等について書いていますが、KFMの参考になるかも知れません。 
 
  Shape mod OSC  functionに内蔵のSIN波oscillatorと外部souceを元に加算、掛け算された波形に対して shaperが 機能します。 Shape mod OSCは掛け算、足し算が同時に行われるようです。 すなわちmodulator波形が SIN波ではなくPCM波形でもない、多少複雑な波形を使用した2OP FM音源。 
 | 
* Mixer With Non-linear Input
| FM変調に対してこれらのfunctionでは AM変調が行えます。 デフォルトの AMP blockはAMP EGが接続されおり audio帯域の 変調はかけられませんが以下の functionでは audio帯域の変調 がかけられます。 
 X AMP  基本的に ring modulatorのような 4象現のAM変調のようです。 
 
 
 
 ! AMP これは AM変調でなく 2っの入力信号をMIXした後 gain parameterに より振幅を増減されたものが固定値の shaperに入力されます。 
 
 Amplitude Modulation これは 2象現の AM変調のようですが。 AMP Modulated OSCの方は一方の SIN波oscillatorを内蔵しています。 
 
 
 * VASTの functionは1991年時点での DSP powerを利用したprogramということもあって 1voiceあたり 4pole filter 1個の機能を実現するだけで powerを使い切ってしまいます。 この為かfilter以外では 上記のような比較的DSP powerを必要としないような non-linear系の functionが多くなっています。 源波形にEFFECTをかけるということでは insert EFFCTにも似ていますが、insert EFFECTがpart単位 でかかる(すなわちPOLY phonic音)のに対してVASTの効果は 1Voiceごと(単音)にかかることが特徴な ので1VoceのKey変化に対してトラッキングをかけることなどが容易と言うことです。 K2600以降の機種では VASTはTriple Modular Processing (Triple mode )が可能となり最大 3Voiceの DSP powerを共用できるようになったため VASTの有用性が向上しています。 また PC3シリーズから はDynamic VASTとなりユーザーが自由にVASTの構成をEDITできるようになりよりModular synthのよう な構造になりました。 
 | 
・KEYMAP/PITCH
| 通常の synthで oscillatorにあたる部分で、K2000では 機能別にKeymap/Pitchの2っの 
PAGE(block)に明確に分割されています。 Keymap PAGEはいくつかのPCM sample dataで構成される 1っのkeymapと Key(note No) の対応を扱う部分で、対応波形グループ(Keymap)の選択、 Edit、 Transpose、 Playback mode、timbre shift等を設定できます。 
Pitchは通常の synthでいうところの Oscillator modulationにかかわる blockです。
 Keymap PAGEにあるTransposeと Pitch PAGEにある Pitch Coaseはどちらも半音単位で、 Key(鍵盤)もしくは MIDI note noと再生音の音程の対応を標準から+/-変更するものです が、 Transposeは単に そのkey(note no)の値をoffsetされた結果として音程(key map位置)が シフトされて再生される( たとえば半音transposeを下た場合、C#4のKeyを弾いたのに C4に対応したkeymap位置の波形が再生される)のに対して、 Pitch Coaseの場合は そのKeyに対応するkeymapの sample波形の再生 pitchを さらに+/-変化させる(つまり 静的 pitch modulation)という明確な違いがあります。 普通の synthの場合このようなparameterは Osciilatorの parameterとしていっしょく たに扱われるため違いを意識しませんが、K2000では別々に扱います。 | 
| KEYMAP PAGE | 
| Playback modeは FWD/RVRS/LOOPの他に Noiseという項目がありこれを選択すれば oscillator
はnoiseとして機能します。 K2000は samplerでもあるためこの KEYMAP PAGEでK2000内に存在するROM/RAMのPCM data の Keymapへの割り付け、PCM sound block parameterのeditも行えます。 つまりユーザが PCMのkeymapをいじれるわけです。 K2000のkeymapは 複数のkeymapを velocityで選択できる機能( multi velocity keymap) がkeymapの段階で構成できるので、通常のsynthのようにこの機能の為にわざわざlayer を作ってvelocity SWで切るかえるというようなことをしなくてすみます。 Timbre shifthはおそらく K250/K1000の時代からある機能かと思いますが、 動作としては上記のTransposeと同様にたとえば shiftを-1すると C#4の鍵盤 を弾いても C4位置のkeymapが呼び出されます。 但しその際再生する pitchは C#4の pitchで再生するというもので、 再生pitchは同じでも含まれる 倍音は上または下の keymap位置に対応するPCM波形 のものとなり、keymapの構成、shift量によっては再生される sample波形が別の 領域の物になったりするので音色が変わります。(当然keymapの構成によっては 変わらない場合もあります) key trackingは標準で鍵盤間が半音に変化するように、100ct/keyとして Keyとkeymapの対応を取っています。 この値を0/keyにすると全てのkeyはC4(keymapのC4に位置するPCM波形)で発音します。 
 | 
| PITCH PAGE | 
| これもひとつの DSP blockですので、他の DSP blockと同様の modulation
parameterに統一されています。 この pitch pageにも上記の keymapと同じ key trackingというparameterがあります。 通常の使用では ここでの key trackingは0にします。 この値を0以外にすると Keyに対応した静的 pitch modulationがかかる為、 C4を基準としてその値が key毎に加算/減算されます。 特殊な使い方として上記のKeymapの key trackingを0、 このpitch pageの key trackingを100ct/keyにすると Keymap 機能による sample dataと Key(note No)の対応が動かなくなりますが、 pitch modulationとしてのkey trackingは効いているので、 C4位置に対応するPCM sample波形 1っで全ての音域をカバーするように、 このsample波形のpitchを可変することで再生音を得るため、multi sampleされて いるkeymapであっても1っの PCM波形しか選択されなくなります。 ( 1 sampleの伸ばせるpitchの上限を超えると発音しません) 普通の synthではこれらのparameterは表に出ない要素ですがK2000では素で出して しまっているところが面白いところで、keymapとpitch の両pageの key tracking をうまく調整することで multi sample構成の keymapにおける portament使用時 のre trigger(click noise)減少を軽減することができます。 ** K2000ではportamento時、portamentoした2音程間においてkeymapが multi sampleで構成されている場合は 2音間をスライドする途中で multi sampleの各 境界で新しいsampleを読む為 一度re triggerしてしまいます。** | 
・AMP/OUTPUT
| 通常の synthで AMPにあたる部分です。 K2000では AMP sectionと OUTPUT sectionに分かれています。 | 
| AMP PAGE | 
| AMP sectionでは 5番目の DSP blockで、振幅にかかわる modulationの指定と、
全体のレベルを調整するAdjust、AMP sectionの前段の gainを調整する padが指定でき
ます。 この sectionにおける velocty/key trackingは AMP Envelopeに作用します。 
 | 
| OUTPUT PAGE | 
| OUTPUT sectionは 出力先の選択、PAN、 cross fadeの設定を行います。 cross fadeは対象となる modulatorの選択が可能です。 stereo sampling 波形/double output algorithm 時は parameterが通常と 異なります。 PANは MIDI/FIXED/AUTOの指定ができ AUTO時はKey NoにPANが対応します。 | 
・COMMON
| 各 Layer共通にかかわる部分で pitch bend range、mono/poly 選択、legate/ portamentの指定を行います。 また kurzweil伝統のmodulatorの local/global modulationの選択を 行います。 | 
・FUN
| LFO、 EG等の modulatorは直接 modulation 先に作用する以外に、 FUN (function)と呼
ばれる関数を通すことによって、出力をさらに複雑にすることができます。 通常 a,b 2っの modulator入力を元に下にあげた functionを通すことで結果を得、それ が各 matrix modulationの 先に作用します。 | 
 ・a+b 
 ・a-b
 ・(a+b)/2
 ・a/2+b
 ・a/4+b/2
 ・(a+2b)/3
 ・a*b
 ・-a*b
 ・a*10^b
 ・|a+b|
 ・|a-b|
 ・min(a,b)
 ・max(a,b)
 ・Quantize b to a
 ・lowpass(f=a,b)
 ・Hipass(f=a,b)
 ・b/(1-a)
 ・a(b-y)
 ・(a+b)^2
 ・sin(a+b), cos(a+b), tri(a+b)
 ・warp1(a,b)
 ・warp2(a,b)
 ・warp4(a,b)
 ・warp8(a,b)
 ・a and b
 ・a or b
 ・ramp(f=a+b) etc....
 ・caos LFO
 ・sample b on a
 ・track b while a
 ・transistor
 ・diode
・内蔵  modulator
 ・LFO 1/2  
 ・ASR 1/2 
 ・FUN 1/2/3/4 
 ・Vtriger 1/2 
 ・Amplitude Envelope
 ・Envelope 2/3  
| EG | 
| Envelope Generatorは、attack segment 1/2/3、 decay segment、 release segment 1/2/3、 
loopを持つ EGで、attack/decay/releaseそれぞれに velocity/key tracking及び matrix 
modulationが可能です。 
Amplitude Envelopeは amp専用の EGで Envelope 2/3は汎用の EGとなります。 K2000においては PCM波形と Amp EGは組になっており、たとえばPIANO 波形のROMを選択する と、あらかじめ presetされた natural Envelopeとよばれる、Amp envelopeが呼び出され るようになっています。 もちろんnatural Envelopeがきにいらない場合にはedit できます。 このように、 PCMと EGが組になって管理されているので、波形を選択する際などにとりあえず は EGを意識することなく、手っ取り早く soundが聞けるので便利です。 
 | 
| LFO/ASR | 
| LFOは位相を選択でき、非常に多くの波形を持ち、rateをmatrix modulationできるタイプのものが
2基用意されています。 ASRは attack/sustain/releaseを持つ簡易 EGでいくつかの modeを持つものが 2っ用意されています。 LFO/ASRは、 Global/Localの指定が可能で、Globalに指定した場合 Layerされた program 全てに作用し、Local指定の場合はlayerされた programの一つのvoice作用します。 
 | 
| VTRIG | 
| Velocity Triggerは Attack Velocityの強さ(速さ)が VTRIGで設定された値(8段階)に達したとき
にON/OFF信号を発する機能で いわゆる Velocity SWで、普通の synthなどでは layer voiceの 
velocity SWなどに使われたりしますが、 K2000の場合は それが 2系統ありかつ modulatorとして
独立しているので、より柔軟にいろいろな用途に使えます。 
 | 
・matrix modulation
| 各 DSP blockに対して 2っの matrix modulationが可能です。 
 ・modulation1 ..... SRC/Depth | 
| modulation1は普通のタイプで、 modulation2はより高機能で depth controllが固定値でなく
depthに対しても matrix modulationが可能であり、さらに Min/Max値の limiterを有しています。 matrix modulationの sourceは非常に豊富で、EG、LFO等の内蔵 modulator、 MIDIの各 message 等、 K1000時代からのものを継承しつつさらに、現在の発音数、sampling rate等、いくつかの内 部の管理情報も使用できるようになっています。 | 
 
 ・内蔵modulator 
 ・Channel Status  
programは normalと drum programがあり、drum programは通常 drum channelに指定され
たchannelでのみ有効です。
 
drum  programは最大 32の voiceを重ねることができます。 
K2000では normal programと drum programの違いは重ねられる voiceの違いだけで、
それ以外のすべての program parameterに区別、制限はありません。
 
Setupは 任意のprogramを最大3っ組み合わせた performance presetで、それぞれのZONE, 
MIDI channel、共通 Effectの選択等を設定します。
 
program、setupはそれぞれ1000(999)個まで管理可能です。 
K2000では 1 program sizeは可変長で大きいものは 数Kbyteにもおよびますので、
場合によっては 1000(999) programが格納できない場合もあるかも知れません。
K2000のprogram mapは option ROM 2個を付けた状態では以下のようになります。
 
  001-099: default ROM image  
1000(999) patch中 400 programが factory presetとして占有します。 
1000(999)個のエリアは基本的には RAM領域ですので、ROM imageの factory preset
も user programに置き換え可能です。
 
K2000の battery backup RAMは PRAMと呼ばれる最大740Kbyteの S-RAMですが、
容量が大きいためか、 back upの電池は普通の単三電池3本を用いるというユニーク
なものです。
 
PRAMは program、 setup以外にも sequencer data、quick access bank、 effect program等にも使用されます。
  この為 option board類を追加しない状態では FANを内蔵する必要はありませんが、
option boardを追加した場合は FANを必要とします。 この FANは初期のものは
大変騒音が大きく問題のあるものでしたが、その後びっくりするくらい、大変騒音の小さいも
のに改善されました。 
 
 
・Sampling Board 
・ DIGITAL  SPDIF 
面白いことにこのboardを搭載することによってデフォルトでK2000のmain outputの出力がANALOG INに入る構造になっていて K2000 analog out --> A/D -- sampling board -->Digital Outという経路でK2000の出力が Digital OUTできる構造になっています。 純粋にK2000の出力がダイレクトに digital outできるわけではないですが、結果的に digital dataとして coaxial cabelに出力できるわけです。 
 
このことはK2000の自分自身の出力をsamplingできることでもあります。 また coaxial出力は RCA CableでなくXLR cableとなっています。 このsampling board に対応した OSは ver2以降になります。
 
 
・ MY K2000 
当時のKurzweil社のチーフ・サイエンティストの肩書きを持つボブ・チドロウ氏(robert Chidlow)のインタビューが主内容です。この方はK250の開発から参加しているベテランエンジニアの方(物理学者でもあるらしい)でK2000ではVASTの各アルゴリズム等も担当されたようです。インタビュー記事の内容としては
 
K250とRay Kurzweil氏の人工知能研究とは何の関係もないこと。コンポジットサウンドモデリングを使用したsamplerというのもそうではなくK250は単なるsamplerに過ぎずこれらは投資家を納得させるための単なるうたい文句にすぎないそうです。
 
K250時代からKurzweilでは OSのアップグレードを前提に開発が進められているがこれはマンパワーの問題からすべてをいっぺんに開発できないので小出しで対処の結果であるがそれはまた製品のライフサイクルを長くすることができ無闇に新機種を量産しなくてすむこと、現行機種を進歩させることにあるという話。 これはとても納得のいく話だと思いますし実際K2000が毎年進化していくさまをユーザーとして感じていましたしupgradeが当時とても楽しみでした。
 
K1000シリーズはK250の機能をcustom Chipに集約した物で基本K250とK1000はとても近いそうです。
 
K2000の開発当初、16Bit samplerでなくK1000と同じ12Bitと言う案もあったが結局16Bitにしてよかったことやsample RAM容量MAX 128Mbyteは当時はオーバースペックだと思われていたこと。 実際K2000ではsample RAM容量は MAX 64Mbyteですが Calvin chipでは128Mbyte、Janisでは256Mbyteまで対応できる仕様のようです。
 
K2000の Sound Engineとしての Software Program codeは K150に採用されたRealtime EngineがベースになっておりそれがK1000でも使われ、その一つが強力な matrix modulationであるmodular Effect。K2000ではそれらが改良されて使われているそうです。 
 
K1000ではそうはいっても filterを持っていなかったので十分恩恵にあずかれなかったこともあったためK2000においては Dynamic filterのアルゴリズム開発には他社より時間を割いておりChidlow氏が2年の歳月をかけたオリジナルアルゴリズムが使用されているとのこと。特に2poleのLPFアルゴリズム開発には苦労があったそうです。K2000のVASTは filterのみならず色々な機能があるためよりmodular Effectも有効に使えるといったことなのでしょう。
 
K2000のVASTはcustom LSIのHobbosによって実現されており、HobbosにはMicro codeを格納するRAMが用意されているのでDSPアルゴリズムはあとからRAMにロードできることによる拡張性を有していること。当時は設計者が意図しなかった形でうまく使われたアルゴリズムもあるという。 具体的には2para Shaperなどはアコースティク楽器に使おうとは考えもしなかったが現実には木管楽器やチェロに使うと張りやアタック感がよくなるそうです。
 
最後のページでは K2000の紹介VIDEOでもおなじみなGeoff Gee氏が Sound Designについて語っている記事でしめくくられています。
  
1997当時のKeyboard Magazineにはこのようなハードよりの記事がまだ掲載されていて、このシンセサイザー・メーカーの軌跡シリースは国内外のsynth設計技術者のインタビュー記事が読める貴重なシリーズで毎回楽しみな内容で当方もだいたいの記事はいまだに持っています。
 
USA Keyboard 誌 1993年2月号のK2000 The Possibilities are VASTの記事も13Pageにおよぶ気合の入った記事でした。13PageですがKeyboard magazineの記事などに比べると字の密度は2倍以上あるので結構大特集で著者はこれまたK2000の紹介VIDEOでもおなじみなJennifer Hruska氏。自分がこのようなpageを書いているのもこの記事に感化されたのが原因であると思います。
 
K2000の記事といえば一連の 亀山兎之助氏の記事もよかったです。”K2000はアナログ・シンセを凌駕するか” と言うフレーズが思い出されます。
 
最新楽器徹底チェックK2000の時は初登場のK2000についての概要解説ですが著者のK2000に対する期待が強く感じられる内容、 PRODUCT review K2000R version 1.3の記事の時は初めてのK2000のVer.Upの内容とK2000R登場時の解説、Ver1.3になって初めて P-RAMの存在が明らかになりました。それを知って速攻で入手たくなりましたがまた輸入元の鈴木楽器では対応がなかったので輸入品を取り寄せることになったことを思いだします。同時に発売になったKurzweilのライブラリーFDDも購入しました。
 
 
 
 
 
 
 現在2タイプの sound chipを使用した製品が存在します。
 
 
・HOMER / MARGE ? 
 
 
 
 
 
Kurzweil K2000の VASTの sub set的内容の chipで、32voice、 2filter、
channelごとに独立した reverb、chorus sendを持っている effectorを 1chip
に内蔵しています。
 
 
CPUはK2000の68301より新しい68330使用ということもあってかModulation系はK2000より高機能になっています。
 
 
内蔵PCM 2Mbyte(4M圧縮) Sample RAM MAX48MbyteのPC用音源board。残念なことにK2000のPRAMに該当するprogeam memoryが12Kbyteしかない。
 
*Portable Synth Engine: 
 
MA-1 Chip使用の TurtleBeach Pinnacleの Voice(Layer)構造を示します。
AVM technologyの Apexも同様です。
 
これはpinnacleよりも高価で当初$700程度はしたと記憶していますがproteus XRがこの価格で手にはいればとても安いと考えられる時代の製品でした。
 
 
・NO of Modulators(Global/Local) 
Matrix Modulationは動的に8個まで生成可。不必要な場合は生成されない。
但し 1layer全体で8個まで。K2000より合理的な設計。
 
 
Layer Parameter 
・PITCH Module 
・FILTER Module(1&2) 
K2000の VASTとはいかないまでも Filter Blockは Filter, DSP Oscillator, Distortionの機能に
切り替えが可能です。 Filterは 2Pole filterまで。
 
・AMP Module 
・Misc. 
・ENVELOPE 
segmentは必要分だけ動的に生成される。
 
・LFO 
・FUN 
FUNのinputは3系統に強化されている。
 
 
 
  
* RWA30: Rockwell WaveArtist (sound engine+GM processor) 
RWA30はKurzweil製のsound engineとGM処理用のCPUが内蔵されたchipだと思われます。 両者とも外販chipですがTurtlebeachのHOMAC board以外では使われたのを見たことはありません。 HOMAC boardはとてもコンパクトな構成でした。 kurzweilのsound ROM搭載といえど2Mbyte(非圧縮)のサイズでGM音色をカバーしてるため音はかなり薄めな感じでKurzweilの特徴は薄まってしまいます。 chip自体はROM sampleとは別にsample RAMを8Mbyteまで搭載できる仕様なので本格的な音源になる可能性も持っていたわけなのですが。
 
所有のboardはXtalの端子がおれてしまい代替のXtalもちょっと発振周波数が特殊なので入手ができず残念ながら音が出せません。
 
 
CALVIN+HOBBOS
(24voice)
 
JANIS+HOBBOS
(24voice)
 
 LISA(KDFX/KB3/DSP chain)
 
HOMER+MARGE
(32voice+FX)
 
MA1(32voice+FX)
 
MABEL2(MA2)(32voice+FX)
 
MARA(64voice+FX+KB3+DSP chain)
 
 LENA(128(256)voice+FX+KB3+DSP chain etc)
 
MA1以降は FXが chipに内蔵されるようになったようですが KB3 mode等が搭載されているPC2はsound chip + LISAの構成それ以降の現行のスタンダードであるPC3等に対してはMARAが使われLISAの機能も内蔵されているようで1chip 64voiceなので64voice機種はMARAが1っ、PC3等の128voiceではMARAが2個使われています。 最新のLENA chipでは1chipで128voiceが実現されています。 ベースとなるprogram構造は K2000シリーズの構造が継承されているようです。
 
MA1でもVASTのsubset的な機能は内包していますのでそのMA1の改定版がMA2ではないかと想像しますが....。
 
初代のARNORDが12voiceでK1000シリーズは2個使い、K2000のCALVIN/JANISで倍増の24Voice、K2500/2600では複数使用で48voice、HOMERは32voice、HOMERとMARGEを統合した形?のMA1が同様の32Voice、それの改良型のMA2も32voice、その次の世代のMARAが64voice、PC3等ではこれを2個使いで128Voice、さらに次の世代のLENAは128(256)Voice polyphonyという流れ?。
 
sound chipはMABEL2でこれはPC1やPC2と同様でありますがchipは1個のみ。 sound ROMはPC2のbase setの16Mbyteを搭載(*0)。 CPUは68331、 DACはAK4324VF。 上記のturtle beach PinnacleのMA1 + 68330という構成のversion upのような構成に感じます。 はたしてMABEL-2(MA2)というのはMA1の後継機種なのでしょうか?。
 
KME-61はPC1と 
  KME-61で外部からコントロールできるparameterはSliderとWheelによるものだけ 
 PC1 Knob / PC1 SW 
* KME61との対応 
調べて見たところKME-61でPC1のDのCC13に対応しているprogramと対応していないprogramとがありましたがおおむね対応している感じです。
 
  PC1とこれだけ違うとPC1はLISAが搭載でKB3modeは未使用なのでしょうか? 
 その後PC1の回路図を入手して見るとPC1はMABEL2*2 + LISAであることが判明 
 *2: 
 
電源まわりは9V AC - AC アダプターからDigital用+5Vを作り、 
*: analog用電源は半波整流 + ケミコンだけの非安定化 +/-12Vのようです。 
KME-61のservice manualは所有していませんが同社のRE-210(KME-D1)が(*3)sound engine 部分は KME-61と同じだそうでRE-210のservice manualは入手できました。 RE-210が別名KME-D1というのは非常にわかり易いです。 PC-2Xも別名PC88-MKIIだそうでlooksもそっくりです。
 
*3: 
これを見てKAWAIのK11もKey scannerの noise対策でmain基板に上記のようなシールドが施されていたことを思い出しました。 時代は異なりますが現行機種時の両者の価格がたまたま同じくらいでした。
 
*3: program/setup/MIDI/master  modeの 4modeを持っています。
 
基本preset音源なのでprogram parameterのEditはできませんがFX type level等は変更できそれらは同一program
Noに対してのみ保存できます。 また各programに対してslider/wheelに割り当てられたparameterのみ可変可能。
 
program mode: 
set up mode 
MIDI mode 
MASTER mode 
Diagnostics 
上記のようにME-1に比べて音源に対しての使い勝手はよいですし、Kurzweilの他のPCxxほどではないですがMaster KBD機能もそこそこ付いているのがわかります。 program No指定がダイレクトにSW指定できるのがメリットかと。
 setup mode時がMIDI conterollerとしての機能が多いのでsetup modeで1layer指定で使うのがよいかと。
 
 
kurzweilによると PC2のbase ROM soundが両者には搭載されているということでした。 PC2の service manualを入手して回路図を見るとsound chipはMABEL-2が使われているのでME-1もMABEL-2である可能性が高いとは思いましたが確証はありません。 たまたまKME-61のmanualの自己診断機能のpageを見るとMABEL chipの動作 checkという項目があるのでやはりMABEL-2(MA2) chipが使われていることが確定、あとは実機で確かめてみたいという欲望はありました。
 
個人的には MA-1を使ったsound boardを1997年に苦労して購入した思い出があったのでそれの発展系ともいえそうなMA-2 chip使用のlow cost KBD KME-61が中古ですが購入できたことに感慨があります。 
現行商品時の価格が$850-程度ということは当時の国内価格は10万ちょっだったのでしょうか。 Low endとはいえそんなには安くないです。
 
あとはMA1の正式名称が MABELであるかどうかが気になるところです。 netを検索してみましたがMA1に関する情報は自分が持っていた以上の情報は得られません。
 
* MA2とMA1 
MA-1....1995年 
 
PCシリーズの元祖PC88に使用されている ChipはMultimedia用のHOMER+MARGEでkurzweilの主力機種のchipとは異なる系列でMicro Pianoも同音源chip。後継機種のPC1、PC2は同様にメインの機種とは異なるMA2 chipでmultimedia用のMA1 chipの後継だと思われる。PC1、PC2ともににMA2 chip使用でさらにLISA chipが搭載されています。 KMEはMA2 chip 1個と限定化された仕様ですがPC1、PC2、KMEのベースROM(16Mbyte)やMA2 chip使用という基本は同じとなっています。KMEはPCM ROM追加不可ですがPC1、PC2はPCM追加可能、PC2はvoice expansion Card追加可能。 LISA搭載のPC1、PC2ではありますがPC1はKB3 mode不可でKDFXののみ可能。 PC2とKME61のみRack版のPC2R、ME1があります。
 
SliderKnob、SW類、Mod wheel、LED、LCD等はPC88でのパーツを継承しているのがシリーズとして統一されている感じで好感触です。 PC2Xなどは筐体もまんまPC88と同じ別名PC88MKIIという名称も理解できます。PC88は当時Kurzweil KBD初のAC Adaptor機種でしたが
これらの機種も同様にAc-ACAdaptor仕様。
 
PC3発売から10年以上が経過して最新のLENA chipを使った lowcostのSP6やflagshipのFORTEシリーズが存在するわけですがなぜかジャンルとしては Stage PIANOばかり(実質はVAST synthですが)、国産メーカーと異なりLCD表示装置が前時代的とか(この部分はPC用のEDITOR softで補ってはいるのですが...)、ラインナップが多いわりには選択肢が必ずしも多く無い等の理由でDynamic VAST等は魅力ですがなかなか最新の Kurzweil KBDを購入にふみきれません。 現状では個人的にはFORTE7とSP6しか選択肢が無い。(FORTE7は昔K2000単品(option無し)を購入した時とほぼ同じ価格でSP6の方はPC88購入時と同じ位の価格ですが。) さらには国内ではkurzweilを扱っている業者自体も昔よりもさらに減少とか個人的にはKurzweil synthの購入の敷居が昔より高くなってしまいました。
 
stge PIANO以外のsynthすなわちPC3シリーズの後継機を熱望したいところですが実質FORTEのVer3などを見るとこれが後継機なのでしょう。 ならばせめて61鍵VersionかSP6の76鍵verの追加を願いたいところですが望み薄。 2018/6月現在、NEWモデルのSP6の国内価格16万でFORTE SEとsound engineは同等はかなり魅力的でkurzweil熱が再燃しそうではありますがもう少し待ってみようと思います。
 
さらに安いKP-70という機種がありこれは32voiceですが1.8万程度の価格だそうです。 この最廉価KBDのChipも気になりますがPCMのsizeがどのくらいかも気になるところです。 もはやKME-61の容量をしのいでいるかも知れませんが....。 最上位のKP-200は約4万とか。 さすがにこれらPOP KBDは国内販売はなさそうですがKP100あたりは欲しいかなと思ってnetに上がっているvideoを聞いた限りではkurzweil色は薄くポータサウンド的な音に聞こえます。(SPからでなくlineどりしているのだと思いますが)  kurzweilのsiteにはsound demoが無いのもわかるような気がします。 一方でSP6のkurzweil siteのsound demoを聞けばその差は歴然です。 しかしPOP KBDにkurzweilも進出というこの状況を見るとさらにFlag Ship系KBDの開発にまわせるMan powerがそがれるようでPC3の後継機種は絶望的に思えてきますが...そうでもないのか?いかに。
 
2019年のメッセで発表になったようです。 2019年初頭のNAMMでは4は4でもPC4でなくFORTE Ver4でしたが。
待ったかいがあったか?。 基本SP-6/SP-1の筐体と似たような物を使っていることから軽量でしょう。 YAMAHA/KORG/ROLAND等の軽量KBDと同様の発想でやはり電源は ACアダプターです。 Basicな Hard wareも SP-6/SP-1と同じLENAベース(*2)だと思われます。 液晶はFORTEと同様?なカラー液晶、ここはいまだに国産synthに負けています。 SW類はかなり安っぽい感じでかつてのPC3LEな感じですがSlider * 9 /VR *9、ROMも2Gbyte、User Flash 2GByteで FORTE SEと同じ規模。早い話が SP-6をEditできるようにしてWorkstation Typeにした形。AUDIO IN/RIBBN INも付いています。 AUDIO OUTは2系列。
 
結局の所、国産のsynthもそうですが基本的なスペックはフラグシップの上位機種と同じにして部分的に下位機種はグレードを落とす商品展開に各社なってきているということで開発リソースの共有化を図っているのでしょう。 256Voiceということでは dynamic VASTの真価が発揮できる仕様だと思います。
 
個人的には88鍵でなく76鍵がほしい所ですが低価格のシリーズ?であればそれはないかも知れません。 個人的にはプラスチック筐体は好みなので88鍵は置き場に困るということをぬきにすれば買うしかないでしょう。
発売が待たれます。はたしていくらか?、SP6がかなり低価格だったこともあり期待できるのでしょうか。 せめて20万台中半から後半を望みたいがいかに......久々のワクワク感が。
 
概観デザインはアメリカンでなくアジア的?なことがちょっと残念です。 特にTACT SWの代わりにLowcost品によく使われているおそらく導電ゴムのSWが耐久性があるのか、感触も悪そうなのか気になります。 これでもある程度廉価であればしかたがないかも知れませんがそうでなかったらちょっとやだな。ここらへんのセンスはLOW COSTであってもそこそこなYAMAHAのMODXのSWなどを見習ってほしいものです。
 
07/24 
08/03 
あとは上の方でも書きましたが76や61鍵バージョンははたして出るのか。 Lowcostシリーズとして考えるなさそうですが従来のPCシリーズとして考えるとどうなのでしょう。
 
10/17 
11/30 
2021/05/01 
PC4-7の発表が2020年の9月ですから半年たって発売ですが、国内での価格、リリースはまだ発表されていません。 PC4発売時(2019/11月) Kurzweil Japanに問い合わせしたところPC4の76Key versionは発売の可能性ありとのことでした。 個人的には88Keyでなく76Keyが欲しいと思いましたが早くても1年程度は後であろうという話でしたが現実はさらに遅くPC4発売から1年半たって登場です。 かまぼこ鍵盤で重量わずか8.8Kgというのは魅力的かも。 筐体の強度がPC4は弱そうなので88KeyのPC4よりはPC4-7の方が強度的には安心か?。 
 
2021/05/28 
PC4の国内発売が2019年11月なので1年7ヶ月たってやっと76Key versionが発売。 国内synthでは考えられないリリースの遅さです。 自分はこれにまてずPC4を2019年11月に購入してしまいましたが同時発売であれば断然PC4-7を買ったことでしょう。
 
2021/08/02 
2022/05/20 
2022/08/01 
2023/05/09 
2024/01/14 
2024/02/17 
2021/01/17 
LIVE用に重点をおいてか筐体の強度を上げて、ACアダプターでない内蔵電源、長いリボンコントローラ付き、鍵盤はFatar、Memory強化、DrumPad追加、USB AUDIO I/F搭載だそうです。 価格は高くなりそうですがエンジン部分はPC4と同一だと思われます。マニュアルをざっと見たところでは大きな差は見られません。 ほぼ同じではないでしょうか。 LCDもいまだにTouch対応でないPC4/Forteと同一なもの。 重量は24KとForteに近い。 デザインはPC4よりはましですがSWはPC4と同じチャチな自照式のゴム接点のSWのようです。 つまるところForteのマイナーチェンジとして見れば納得できるような気がします。
 
K2700という名称はめでたいですが従来のMara ChipベースからLENA chipの移行過程でのラインナップ修正的な意味合いを感じます。FORTEのMARA chipをLENAにさしかえるべく変えて外観デザインをマイナーチェンジして新Flag Shipにしたように感じるしだい。
 
基本機能が同様なFORTEとPC4、一方がMaraもう一方がLenaではVer Upするに対してもたいへんではないのかと想像します。 新Flag ShipのK2700が最新のLenaを採用すればその部分が楽になる?。 なによりLenaはMaraの6倍の処理能力があるそうなので、さらなるOS/機能のver. upののびしろがありK2000時代のようにPC4ともども序所に進化してくれれば.....。
 
2021/05/04 
2022/01/11 
2024/12/19 
2022/06/10 
新しい音源はDual A.T.S.T.(Authentic Timbre Synthesis Technology)というそうで専用のcostom chipが2021年に作られたとか。1Programにおいて127段のLayerが可能だそうです(PC4/K2700等ではMax32段Layer )。program構造としてはVASTではないようです。FXの構成もKDFXとは異なるようでString ResonanceもKDFXで行うのではなく独立して存在するようです。 これらを見てもsynthよりはDigital PFに力を入れているのがわかります。
 
2024/02/04 
2061という型番からするとロープライスモデルかと想像します。PC4の内部を見てもとても基板はシンプルなのでLENA chip使用の初61Key modelとしては期待してしまいますが国内メーカーに較べて商品展開の遅さを実感じます。 k2088というのもあるようですがK2700、PC4との差別化がいまいちよくわかりません。 Kシリーズということで?ACアダプターでなく内部電源のようでよいです。 SW類はかなりちゃちな印象。
 
しかしPC4発表からすでに5年が経過しているわけでsynthに対してのやる気の無さを感じますが61Key modelが出るのであればやはり歓迎です。理想的にはKORGの最近の製品のようにmoduleが出るのがベストですが....。
 
2024/03/05 
PC4/K2700等の機種とK2000系列では出音のキャラクターが違うので同じ音はしないと思いますがK2000の資産を受け継ぐことはできそうです。ただこれはPC4やK2700でも可能なことだと思うのですが差別化としての手段なのか。 まだ詳細はわかりませんが、PC4などでもK2000由来のpreset programは皆無な状況ではあります。PC4などの今の機種ではとにかくlayerがあまりの多く10layer程度は普通の状況ですがK2000では特別なprogram以外は多くとも3Layerだった。
 
2025/01/20 
やっと待望の61Keyでありtact SWもまともな物になりました。 PC4が出た2019年にこれが出ていたら買っていたでしょうが PC4とおそらくHard的な大差はなくなんらかの差別化はあるのでしょう。 重量は比較的軽め。 共通なOSを使うためPC4/K2700/K2061ともほとんどパネル/SWの配置が同じで有名デザイナーを使っても自由な変更が出来ない中で上記のように後ろのデザインだけはかろうじて個性的な物になっている印象ですが制約の中でのデザインとしては全体的には精悍に見えます。 
 
なんで2019年にPC4でなくこのK2061を出せなかったのかという疑問が.....。Digital PIANOの開発にばかり力をいれずというかSynthの方にもっと力をいれてほしいものです。 そうであればLCDおよびI/Fも今風に改善できたでしょう。 KORGの新しいKRONOSも値段が倍くらいになったわりには前モデルと内容はほとんど変わらないようで特に母艦タイプのHard synthの衰退を感じる今日この頃。それ以前にSound Fizなきあと国内では販売してくれるお店があるのでしょうか?。 そもそも販売店がほぼない状態で Kurzweil JAPANは存続できるのでしょうか
 
2025/02/03 
2025/03/03 
最近30年前以上前のK2000発売当時のManual VIDEOを再度見てみるとその当時のK2000にかけるメーカーの意気込みの強さがすごいです。30年後の今はそれが感じられないのが残念です。Hardwareの性能は格段に上がっているのですが。また最近のメーカーのpresetはとにかくLayer数が大きくlayer構造を追って行くのも大変。そのわりにはPC4を見ても魅力的なSynth Patchが少ない。やは人材のりリソースがsynthには十分割り当てられていないのか。またDynamic Vastなどを使った参考になるようなPatchがあまりないように感じます。Patchの数も膨大なので中々全部を見ているわけでもないですが。K2XXXX時代からLayerは最大32まで可能でしたがK2XXXの時代は多くとも3Layerが主体でした。これを考えるとK2XXX時代のprogramがK2061で読め当然PCMも簡単にLoadできるのであればかなりメリットはありそうですが発売が何せ5年から10年遅いという感覚。
 
・K2600以降のKurzweill synthの構造について
 
 ・多くの MIDI controll change NO 
  * LFO 1/2 
  * ASR 1/2 
  * FUN 1/2/3/4 
  * Vtriger 1/2 
  * Amplitude Envelope
  * Envelope 2/3  
 ・Mono Pressure 
 ・Pitch Wheel 
 ・Mod Wheel 
 ・Channel Count 
 ・MIDI Sync 
 ・MIDI Clock 
 ・Random 
 ・Note State 
 ・Key State 
 ・Key No 
 ・Attack / Release velocity 
 ・Polyphonic Keypressure 
 ・Velocity Trigger 
 ・Sample Playback rate 
 ・Attack / release State 
 ・etc........... 
・Program/Layer/Setup
1っの音色 programは最大3っの voice elementを layerで重ねることができ、一般的な 
voice delay、有効key範囲の指定、 cross fade等が可能です。 
 
  100-199: default ROM image 
  200-299: user
  300-399: user
  400-499: user
  500-599: user
  600-699: user
  700-799: user
  800-899: ROM option B image
  900-999: ROM option A image
・電源/ FAN
K2000の筐体は大変スリムでかるい物ですが、その中に非常に多くの boardが内蔵されています。
 
sampling optionを追加すれば、K2000は完全な samplerとして機能します。  
サポートしている入力は以下の通り。 
・ DIGITAL  AES/EBU (IN/OUT)
・ ANALOG   29.4/32.0/44.1/48.0K
・ K2000R
・ K2000ふたたび
・MY K2000の歴史
・雑誌掲載記事
雑誌等で得られるKurzweil情報としてUSAのKeyboard誌やKeyboard Magzineの記事がありますが結構Page数を割いた有用な情報もあります。 ここではKeyboard magazineの "シンセサイザー・メーカーの軌跡"というシリーズの KURZWEIL編から一部を紹介します。
 
あとはK2000発売直後の1992年3月号のUSA Keyboard誌のK2000のレビュー記事。 Jim Aikin氏による約10pageにもおよぶ記事が印象に残っています。レビュー記事としては異例に長い記事でした。
余談:
1992年になってGEMからS2/S3というWorkstation synthが登場しますがLooksがK2000そっくりというかその後登場したK2500そっくりでした。 K2500の登場は1995年ぐらいですかGEMのS2/S3にK2500がそっくりというか。必然的にsliderをたくさんつければ似てしまうのは常ですが時期的に同時期なのでS2/S3のにせもの感がつよかったです。GENのS2/S3は国内発売もされましたがあまり話題にはならなかったような印象が。GEMというメーカの知名度が国内ではありませんでしたので。 GEMのPro2などのDigital PIANOはキースエマーソン、リックウエイクマンが使用していたことで有名かと思います。S2/S3は安田商会(アンディ−ズ)、Pro2などはサウンドハウスが代理店でした。GEMはイタリアのメーカーでORGAN/AnalogSynthも作っていたELKAが母体にあるようです。
・K2000参考文献

・Kurzweil K2000 Synthesizer / Jim Aikin (1992/3 Keyboard USA) 
・K2000 THE POSSIBLITIES ARE VAST /Jennifer Hruska (1993/02 keyboard  USA)
・Kurzweil K2000 Sampling Option / Michael Marans (1993/6 Keyboard USA)
・最新楽器徹底チェックK2000 / 亀山兎之助 (1992/05 keyboard magazine)
・PRODUCT review K2000R version 1.3 software / 亀山兎之助 
           (1993/02 keyboard magazine)
・シンセサイザー・メーカーの軌跡 Kurzweil/ (1997/03 keyboard magazine)
・K2000 manual
・Kurzweil Web site
・K2000/R service manual
・K2661 schematics
・K2500 servicemanual
・K2600 service manual
MASS[ies](Multimedia Audio Sample playback System[Integrated effects& sampling])
主にPC用の Sound Card(Board)に使用されている Chipですが、Kurzweil自社のPC88
にも使用されています。
 

PC-88/ PC-88 VGM board/ Micro PIANO / AVM Summit  など
で使用されている物で、2 Chipの VLSIで構成されており、32Voiceで
 voiceごとに filterを装備し、Effectは全voice共通にかかるタイプで Reverb、
Delay(Chorus)を装備しています。(詳細不明)
 
・MA-1(multimedia audio processor chip)

Turtle beach Pinnacle、 AVM Apex等の sound cardに使用されています。
 
Synth chip: Kurzweil MA-1 
PCM ROM: 2M(4M圧縮)
Voice: 32voice
Filter: X2.. resonant dynamic 2pole LPF/ 1pole LPF/HPF/ Distortion/Oscillator(saw/sine)
CPU: 68330
DSP: 56002
FX:  Ch Reverb, Chorus
Sample RAM: Max 48Mbyte
Wave blaster Header
20Bit A/D, D/A 
S/PDIF IN/OUT option

* digital I/F
使い勝手のあまりよくないpatch editor(WIN95/98時代の)が付属しています。Sample RAMを取り付ければ8Mbyte程度の外部Sample dataを取り込めるのですがK2000等のPCM Dataを取り込める機能はなく実際はTurtle beachが用意したいくつかのPCM dataが利用できる程度。MA1は後にMA2となりPC1/PC2等に搭載されているのでMA1 chipの実力はありそうなのですが有効利用できる環境にはないのが残念。MA1に関してはドキュメントがいくつかnetで発見できます。
 MA1のarchitectureを説明した物。
 MA1= Marbelという表記がこのDOCにあるのでMA1とMA2は同系列のchipであろう。

* Pinnacle patch editor(Layer Page)
これを利用した音源module/keyboardがあってもいいような気がしますが製品としては存在しないようです(未確認)。
このAVMのsound cardは発売後いち早く個人輸入で購入したのですがPCのmather boardとの相性かApex board自体の問題かどうやってもコンフリクトして動きませんでした。 初期不良かと思いましたが輸入購入というこもあって業者の対応も悪く結局あきらめ。 しかたがなく再度輸入購入、こんどはApexよりも2倍以上価格の高かったTurtlebeachのPinnacleを購入。 こちらの方は難なくMA1は動作しました。 この当時は国内の輸入業者も両sound cardは扱っていませんでしたが数年後にPinnacleはTurtlebeach製ということもあり取り扱う業者が出てきたように思いますが国内ではほとんど知られていないKurzweil製の音源です。 当時のISA bus用のsound card等いくつかのboardは扱いがたいへんだった物がいくつかありました。 
余談ですがturtlebeachの初代sound cardはMultisoundという名称でこれにはEMUのproteus1 XR相当の音源が搭載されていました。 確か1992年ごろだったと思います。 ・Turtlebeach Multisound Card(Proteus音源部分).....後の WAVE Blaster Iとほぼ同構成の音源部。
・KEYMAP(sound block parameter)
 *SampleStart 
 *SampleEnd
 *LoopStart
 *LoopEnd
 *LoopON
 *De-Thump
 *AMP
 *RootKey
 *RKFine
 *Atk.Segs.
 *Envelope 
 *LFO
 *FUN
 **全部で local 8個/global 8個max
* layerは Max 32まで可能
 
 *Detune (Matrix modulation) 
 *Coase
 *Fine
 *ModulatorList ..... ModulatorList(Matrix modulationは8個まで可能)
  InputCtrl
  Min
  Max
  Depth
 *Config (null/1LPF/1HPF/part1of1LPFw-reso/part2of1LPFw-reso/AddSAW
     AddSINE/Distortion) 
 *Coase
 *Fine
 *Velocity Track
 *Key Track
 *ModulatorList ..... ModulatorList(Matrix modulationは8個まで可能)
  InputCtrl
  Min
  Max
  Depth
 *Coase 
 *XfadeControll (matrix modulation)
 *Attenuation (osc/filt1 Filt1/Filt2)
 *Velocity Track
 *Key Track
 *ModulatorList ..... ModulatorList(Matrix modulationは8個まで可能)
  InputCtrl
  Min
  Max
  Depth
 *IgnoreNoteOff 
 *XfadeSense
 *NaturalEnvelopeON
 *NoiseON
 *Pan
 *TimbreShift
 *LayerDelay
 *ExclusiveZone
 *Controllers 
  Trigger (matrix modulation)
  Attack (matrix modulation)
  Decay (matrix modulation)
  Release (matrix modulation)
 *Segment
  Attack数
  Decay数
  Release数
 *EnvelopeSetting
  Time (segment分)
  Value (segment分)
 *Shape 
 *Phase
 *Rate (matrix modulation)
 *Min
 *Max
 *Function 
  (Sum/Sum Scale/Diff Scale/Scale3 Add/SCale3 Diff/ultioly3
   Subtract3/InRange/Diode/Track/Sample&Hold/Lowpass/HighPass
  Quantize/AbsoluteValueDiode/Cosine/And/Or/Limit/MaxFun/MinFun)
 *Input1
 *Input2
 *Input3
*参考文献  
・Pinnacle Patch Editor/Manual (Turtlebeach)
・Apex Software Developer's Manual(AVM)
・MASS System Description(May/16/ 1995  AVM & Kurzweil)
・PC88(MX) service manual
・AVM summit manual (日本語/English)
・Keyboard report Kurzweil PC88 1994/10 Mark Vail Keyboard USA
・HOMAC(RAW30/RAW35)
PinnacleにはWave blaster互換のconnectorがあり、pinnacle project sutadioというパッケージにはMIDI doughter boardとしてkurzweil HOMACというboardが追加されていました。 これはKurzweilの2Mbyte SOUND ROMと音源chip+CPUとEffect processorで構成されていて chip自体はRockwell製でRockwellから外販されました。 外販用のICとしてはMA-1より使い易いのではないでしょうか。 sound chipの parameterは公開されていませんのでどの程度のsynth engineなのか MA-1のsubsetかどうか等は残念ながらわかりません。
 
* RWA35: Rockwell WaveArtist (effect processor)
ETC.
・Kurzweil Chip set
ARNORD (12Voice)
 
K1000(2)/K1200(2)
K2000/K2000R(1+2)
K2000J/K2000RJ (1+2)
K2500/K2600/K2661(2+4)
K2500(1)
K2600(5)
K2661(4+(1?))
K2500KDFX option(4)
PC2(1)
PC1(1)
PC88/PC88MX(VGM board)/Micro PIANO/ AVM summiit
Turtlebeach Pinnacle / AVM Apex 
PC1/PC2(2)
ME1/KME61/RE-210/SP-76(1)
PC3(2)
FORTE(2)
SP2/SP4/SP5/PC3LE(1) etc
SP6/PC4/Forte SE/K2700  etc
netにある基板画像、service manualからそれぞれの機種に使われているKurzweil社のsound processor chipを調べてみました。 K2XXXシリーズごろまでは複数chipで構成しておりこの時代では KB3 mode/KDFX/DSP chain等にはLISAが使用されています。 それ以降は機能の統合化、 voice数の拡大されたchipが開発されています。おそらくHOMERとMARGEの機能を統合したものがMA1ではないかと想像しますがいかに。
参考文献
・K2000/R service manual(1992(1992)).....JANIS(Calvin)+HOBBOS
・PC88(+MX)service manual(1995((1995)).....HOMER+MARGE
・K2500/R service manual((19971997)).....JANIS+HOBBOS+LISA
・K2600/R service manual(2003(2000).....JANIS+HOBBOS+LISA
・K2661 schematics((2003)).......JANIS+HOBBOS+LISA
・PC1 schematics(2003).......MABEL2 +LISA
・PC2/R service manual(2004(2000)).....MABEL2 + LISA
・RE-210(KME-D1) service manual(2005(2004)).....MABEL2
・PC3 service manual(2008(2007)).....MARA
・SP2X service manual (2007(2007))....MARA
・Mark ProTwoi service manual (2007(2007))....MARA
・PC3LE schematics(2009).......MARA
・SP4-7 service manual(2011(2010))....MARA
・SP5-8 service manual(2013(2012))....MARA
・FORTE Musician's Guide....MARA
・各基板画像(PC3/PC2/PC2 Expansion/SP4/PC88/PC88MX/K2XXXX etc)
Kurzweil KBD synthで最も安価であったLowend機種KME-61(2003)について触れておきます。 
ME-1のKBD versionでいくつかのmaster KBD機能をそなえていますのでmodule版のME-1に比べて使い勝手が格段よいと思われます(*3)。 KBD本体はK2661、PC161といった61鍵と同タイプのものでKey先端におもりがあるタイプを廉価機種ながら採用、形状は同じですがK2000の中間におもりがあるタイプとは異なり、K2000の鍵盤ほど静音ではありません。(*2)  Low costながらaftertouch sensorがついているのと CC=06の data entry sliderが付いているので操作感はK2000に近いです。 なおsliderとmod wheelはCC Noを変更可能でこれもK2000等と同じ。 PC88以降のperformance controllerはmaster KBD機能としてMIDI boardを継承してZONEは4っなのですがこのKME-61は3ZONE仕様でこの部分もK2000シリーズと同じ構成です。
 chip構成がほぼ同じでbase ROMも同一なようですが 内蔵FXについてはだいぶ違います(*1)。 OSのROMはさすがにこの時代なのでFLASH memoryになっていますがversion upはユーザー自身ではできない仕様のようです。 最終versionは2.0とのことで所有のKME61もそれでした。  netを見渡してもKME-61の中身画像は発見できなかったのでいくつかを以下に示します。
 
 

* KME61 engine board          rear bord output付近
*0: この時代で16MbyteとKurzweil synthのPCM ROMサイズはかなり小さいです。
  これはKME-61/ME-1に限ったことでなく他機種でもForte以外は大きくない。
  PCMのsample数が少ないのもkurzweilの特徴ですがPC1やPC2はOptionで
  ROMを搭載できるためそれを前提としてかbase ROMにおいてはない音色も多く
  さらにPC2はKB3 modeを持っていることもあってかbase ROMのprogramでは
  ORGAN音色も充実してはいないです。 KME-61に対して12年ほど昔の機種
  K2000と比べるとStereo sampling音色の追加とTriple strike PF、あとはTake6
   あたりが追加された感じであとは大幅な違いはないようです。
  K2000では option ROMであったpercussion関係はこのbase ROMには結構入って
  いるようです。
  ですがBase PCM ROMと音色ProgramがPC1と同一なのでそれ以上にPC1と同様
  な、PC1のマニュアルにある外部Controller No を受けるものと思われます。
  PC1 はVR controllerが4っに対してKME-61はWheelをあわせて2っという制約から
  表向きはオミットされているのであれば隠し仕様的でおもしろいですが?。
   A: CC91 / octave
   B: CC93 / CC09
   C: CC06 / arp
   D: CC13 / CC29
   Ribbon: CC21
   Mpress: CC33
   MWheel: CC01
   Pedal: CC11
   Ribbon --> MPressure
   Knob C --> Data slider
   Knob ABD --> 対応無し
   SW ABCD --->対応無し
 *1: KME-61ではFXは30種類に対して ME-1は10種類。 PC1では180種類程度
  (実態は2系列FXでReverb 5type/Delay 2 typeと Chorus/Flangerの計9種類
  のバリエーションとコンビネーションで30種というだけで、ME-1とKME-61
  の違いはDelayとflangerがあるという違いだけです。)
 (PC1の基板画像やservice manualを所有していないので詳細が不明ですが)
 KME-61とPC1はchip構成が異なりPC1とPC2がほぼ同じであることが判明。
 すなわちPC1のFXはLISAも関与しているから豪華ということらしいです。
  Key Touchは悪くないですが、戻る時の反力が強めで静止前に振動がけっこうする
  タイプです。  同じ先端におもりがあるタイプでもこのような振動があるのは
  手持ちのKBDではCMEの中華鍵盤くらいで国産物のKAWAIや松下のの鍵盤等は
  このような振動は無い。  個人的には真ん中位置におもりのある鍵盤(ENSONIQ 
  ESQ-1/ Kurzweil K2000/YAMAHA FS鍵盤)の方が好みです。
engine boardはPC2の Polyphony Expansion BoardからMA2を1個とROM拡張connectorを除いた形に近い構成です。(netを探すとPC2のExpansion Board画像がみつかりますがとても似ているのがわかると思います。) out putのmute回路にはLowCost機種ながら Tr.でなくリレーが使われています。
analog用の+5Vは78L05ACMでマイナス電源用のreg.はみあたらないようですが...。(*) 出力のaudio用のOP AMPは5532が2個のみのたいへんシンプルな構成に見えます。 これはanti alias filterをAKM4324VF内のSCFにまかせているからでしょう。 Sound engine boardは上をKey assignerケーブルが通過するため、全体がアルミシートでシールドされています。 全体的に見て他社のlow end機種に比べてしっかりした作りのように見え好感触です。
  78L05ACMは DACのRef.電圧用ではないかと思います。
RE-210は韓国側の設計のようで、CPU(MC68331)、MA2、PC1 Base ROM等のSoundEngineまわりが同様ということです。(電源 DACまわりは異なります。RE-2010はSP付きDigital PFですが出力はDACで変換されるわけではなくDigital AMPにダイレクトに入力されSPにOUTPUTされます。 Line OutとHP Out用にTlV320AIC3100を使用。)
・preset 音色の選択(2bank:1bankあたり128音色 directにSWで選択)
・presetに対応して MIDI program no / Bank no / CC91 / CC93 / volume値をMIDI出力
・対応MIDI chの note出力、各controllerの出力。
・KBDに対して MIDI CH / Octave / note shiftが指定できる。
・program editとしてpresetに対してMIDI vol./ Effect level/Typeのみ指定ができる。
*: よってprogram modeでは1program音色のvolume値は調整できない。
・setup Noの選択(2bank: preset:16+user:16 directにSWで選択)
・最大で3layerまで指定できる。(layerは1っでもよい)
・layer select時 各layerに対応したMIDI vol / prog no / bank noをMIDI出力
・note out / controller out は対応layer CH分出力。
・各layerに対してprog No/note range/shift/volume/MIDI CH/FX send levelの指定
  FX Typeは全体で1っ指定
*: setupmode 時 slider/Wheelに対するCC No /pressure ON/OFF等を変更できる。
・Local offとなり KBDと内蔵音源がきりはなされる。
・1 page: MIDI Note monitor
・2 page: MIDI OUT select( CH/ BanK/ Prog No)
・edit page: 内蔵音源対して FX type select /各CHに対するFX level/ CH mute指定
  MIDI inとしてFX関係は CC90(Fxselect)/91(FXA L. )/93(FXB L.)を受ける
・MasterTune / Key touch / bulk data Send /recive / system reset
・各種Hardに対する自己診断機能
・(+)と(-) Keyを同時に押し電源ONでこのmodeに入る
発売当時からME-1及びKM-E61に使われているSoundChipが何かということに興味がありました。 想像ではMA1 chipがKurzweilの単品synthにおいては使われた例がないことや、LowCost synthの規模からいってもMA1あたりが適任なので、もしやMA1が使われているのではないかと長い間想像していました。
 
概観やNo.、製造年からは同系列の chipのように思えますがいかに?。 MA1はVAST部分とP-RAM部分が弱いのでLM用途にその部分の強化したver. かなにかではないのかとも想像しますがいかに?。MA1のドキュメントにMA1=Mabelという表記があるのでそうなのではないかと思います。
MA-2....1996年
PC88/PC1/PC2/KME
 
実質8年ぶりくらいのこのpageの更新はKME-61とkurzweil sound chipについてです。 K2000発売から26年経過し自分が買った最後のKurzweil KBD が1995年のPC88なので23年ぶりのKurzweil KBD としてのKME-61購入。  また予期しなかったことにPC用のmaster KBDとしても使えそうです。 というのもKME-61の右端の空きスペースにマウスがおけパネルの傾斜もきつくないのでマウスが落ちることもありませんし奥行きもそんなにないので ASCII KBDの配置も無理がない。 あとは8CH程度のMIDI-faderかVRを用意してあげればMIDI controllerのように使えそうです。
その後...
上でKurzweil KBD synthで最も安価であったKME-61と書きましたがKurzweilのsiteを見てみると現在の最低価格のKBDにKP-100というYAMAHAのポータサウンドやCASIO Toneのような機種があり、価格は$299だそうでPOP KBDにもかかわらず128Voiceの音源、 Triple Strike Piano対応 LOOKSも中々、この分野は後発なゆえかYAMAHAのポータによく似た作りになっているように見受けられます。  sound chipには何が使われているのか128voiceだともしや最新のあのchipが使われているのか気になってしまいます。
Kurzweil PC4
ようやくPC4の詳細が正式にアナウンスされたようでKurzweil siteにはmanualがダウンロードできるようになっています。 重量は13KgでほぼSP6と同じなプラスチック筐体。 基本forteと同じような機能のようでFM音源部分はモジュレータに対してKeyMapが使える仕様になっているようです。あとは価格がいくらになるか。 但し液晶以外は forte SEクラスであるが256Voice。
Sweet WaterのサイトにPC4の価格が出ています。 $1995だとか。 SP6の価格が$1295からするとその約1.5倍と言うことになりこれと同じ比率で国内価格が推移するならば25万位で買えるのでしょうか。
上の予想とほぼ同じですが実際はどうなるのか。であればSW類のチャチさも目をつむることもできそうです。 はたして国内リリースはいつになるのか、昨今の状況を考えるとちゃんと国内に入荷するのか心配になってしまいます。
PC4の国内価格は税抜きで25万、税込みで27万5千円だそうで上記の予想が税抜きでは当たりでした。 実際の発売はいつごろになるのか。
PC4 11/30ようやく国内発売だそうです。 4月の発表から発売まで約8ヶ月。 国産synthのNewモデルの発表から発売までのLAGと比べて異常に長いです。
SweetwaterでPC4-7の価格を見ると$1799-とありPC4との差は$200-。 単純に鍵盤の価格差のようです。 単純為替レートでいくと約19.6万円。 これだとそこそこお買い得ですが実際国内価格はどれほどなのでしょうか。 おそらく25万前後と予測しますが。
PC4-7の国内価格は231000円で6月発売とか。 税抜き価格で88鍵盤のPC4とは4万円の差。 税込みでは4万4千円の差。 上記予想のPC4との差2.5万より大きい。結構この価格差は大きくUSAの価格差より国内価格差の方が有利です。 これであれば個人的にはPC4-7の
方が魅力的です。
7/21にOSのUpdateがアナウンスされました。 Update OS 1.11。 新機能は特に無く Bug FIXが主たる項目のようです。K2000の時代と異なりFLASHなので簡単にup dateもできるのでよいのですが Bug FIXが主たる項目と言うのを見ると、K2000時代よりOSが複雑になっている、開発製品が多いことなどが原因で開発側のpowerはだいじょうぶなのかと心配してしまいます。 というかver upによる機能追加はK2000時代のように期待できるのかと不安が残ります。
5/10にOSのUpdateがアナウンスされました。 Update OS 1.12。 新機能はほぼ無く 今回もBugFIXが主。 ほぼ同様な仕様のForte/K2700/Pc4SEも同時にOS update。
7/26付けでOS update OS 1.13だそうで今回もBig Fixが主なようです。
OS update OS 1.14
K2700と同時update。 FORTE/PC3がline upから消えてしまいました。それに較べてDigitalPIANOはとてもたくさん。 これではPC4/K2700のメジャーversion upは望むべくもないような。
OS update OS 1.15
今回もbugFIXが主なようで新機構は大枠無し。5年目を迎えても大きなVersion UPは無し。
余談:
国内でほぼ唯一のKurzweil販売店と思われるSOUND FIZが閉店とのこと。この先国内でKurzweil製品は購入できるのかと不安になる。メーカー直販とかになるのかも?。
OS update OS 1.16
1.15からわずか1ヶ月あまり。 bugfixがメインのよう。STDMIDI file type1の出力ができるようになったようです。
Kurzweil K2700
Kurzweil K2700が発表されました。 K3000ではないようです。 K2XXXシリーズという名称の復活は18年ぶりくらいになるのでしょうか。少なくともperformance controllerという名称ではない。
K2700がいよいよ米国で発売のもよう。 Sweetwaterで約$3000- K2000の1991年当時の価格と同じ値。 PC4の1.5倍の価格です。 K2700を新たなフラグシップとすればその普及versionのPC4が2/3の価格とみるべきか。 OSや基本Hard部分は共通でしょうから、おそらく共通にversion upしていくのでしょう。 FORTEとのからみはいかに。  $3000-マシンとしては見た目も安っぽい感触もよくないSWが個人的にはネックです。
K2700発表から約1年後、国内販売価格 418,000円だそうです。 きょうびとしては大変高価な価格と感じますが30年前のK2000の実売価格が43万(定価48万)でしたのでそれよりは安いですしFORTEよりも安い価格。PC4より15万高いです。
K2700のOSが2.00に update。はたしてPC4のOSは2.0になるのでしょうか。それとも差別化の為にそうはならないのか?。 従来はK2700 / PC4それとFORTEも同時にupdateしていたようですが。 すでにFORTEは対象外?。 K2061はまだ発売されませんがFORTEを除いてベースとなる部分は共通だと思われる各機体どうなることでしょう。 現状でPC4はOS1.16と2.0にはほほど遠いのか?。
Kurzweil SP7 GRAND
SPシリーズのnew model SP7登場、Kurzweil初のTouch wide液晶使用機種がやっと登場。本来であればPC4/K2700で採用してほしかった。やはり開発power不足が原因か?。筐体デザインは明らかにPC4よりよいです。 重量もPC4より3Kg重く写真で見る限りPC4より強度がありそう。と思いきや鍵盤がFATERのTP100LRGが原因のようです。ただデザインはもはや昔のKurzweilのイメージはまったく無い別メーカーのようなたたずまい。 マニュアル等はupされていないので詳細はわからずですがVASTではない音源のようです。PCM容量は2GでPC4と同じ容量で256Voice。 LENAとは別系統のCuston ASICが投入されているようです。PC系のVASTとStagePF系が別音源というのは正しいように思います。SweetWaterによると予価$2499とPC4より2割程度高い価格でPC4とK2700の中間。
Kurzweil K2061
NAMM2024で61keyのK2061というのが登場したようです。はたして新製品となるのか単なる試作機なのか。 個人的にはこのようなコンパクトな機種がほんとうに望んでいた機種ですが。製品化されたとしてSoundFizなきあと国内発売はあるのでしょうか。
KurzweilのsiteにK2061/88の予告?のアナウンスが。K2000のライブラリー互換をうたっているようです。はたしてK2000のオリジナルPCM dataも内包するのか。 まあK2600のPFのPCM Dataを入れてもたかだか28Mbyteにすぎないので昨今の大容量PCM dataを持つsynthとしては可能なことでしょうし、すでにPC4等の2G PCM dataの中にもK2000由来のものはありそうですし。K2000の.KRZ fileを読み込むことも最新機種でも基本構造が変わらないので変換は楽なのではないかと。KシリーズはSamplerでもあるのでSamplingも可能になるのでしょうか。K2000の資産をKDFXを通すこと、最新の32Bit DACを通してHiFi化といったところか?。少ない変更でセールスポイントを増すには有効な仕様かとは思います。
2025NAMMに向けてK2061が正式発表になるようです。2024/3のお目見えから約1年後とKurzweiilはもうsynthには力を入れていないのか? PC4との違いはリボンと内蔵電源とSWがまともになったぐらいしかないように見えます。後ろから見たデザインはよいですがパネルはいまいち。とはいえPC4よりははるかにいいです。
K2061/2088のマニュアルが公開されました。 ざっと見た感じではPC4と大してかわらないようにも見えますがPCMの Sampling DataがK2000と同じように波形表示されEDITできるようです。あいかわらず完全なManualでなく省略が多いです。はたしてK2061の発売を受けてPC4のOSがversion upするのでしょうか。そちらの方が気になります。
SweetwaterでK2061が2199$だそうです。すでにPC4は販売していないようです。2019年時点でPC4が2000$でした。K2061はリボンと内蔵電源なのでやはりK2061の方が御買い得ですが、K2088は2999$だそうでかなり高というかK2700と同額。K2700とK2088の差別化はどこにあるのかと思いますが機能的にはK2700の方が上です。国内ではK2700のユーザーはどれくらいいるのか。K2061 / K2088は国内発売があるのでしょうか。
<2021/07/31> 
<2021/01/17> 
<2020/05/06> LENA Voice数修正
<2020/01/09>
<2020/01/01> K2600以降のKurzweill synthの構造
<2018/05/30> chip set一覧/KME-61
<2015/05/05> 
<2013/06/05> 間違い修正(K2000 hobbes/calvin/janisの項) 
<2010/06/03> 追加(K2000 engine/audio説明)
<2004/05/07> KFM etc
<1998/02/08>